【2026年9月】現役公務員のリアル給与明細|額面361,920円・手取り278,449円の内訳
給与担当として現役で勤務する筆者が、自分の給与明細を毎月公開する連載です。今回は2026年9月号。前回(8月号)で「9月は定時決定で標準報酬月額が切り替わり、共済掛金が動くかも」と予告していました。今月はその答え合わせの回です。結論から言うと——標準報酬月額は380,000円で据え置き。なぜ据え置きになったのか、そして標準報酬月額を意図的に下げる”裏技”の存在まで、給与担当ならではの視点で解説します。
【結論】2026年9月の給与の手取り
1. 筆者のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年代 | 30代後半 |
| 家族構成 | 子ども2人扶養 |
| 給料表上の位置 | 3級(主任クラス)(行政職給料表(一)) |
| 標準報酬月額 | 380,000円(定時決定後も据え置き) |
| 地域手当 | 4%地域 |
| 勤務形態 | 育児時短制度を利用中(時短減額は翌月支給で反映) |
2. 給与支給の内訳|給与支給合計 361,920円(9/18支給)
| 項目 | 金額 | 解説 |
|---|---|---|
| 給料(本給) | 287,010円 | 3級(主任クラス)。8月支給(287,010円)と同額。育児時短の取得時間に変動がなく横ばい |
| 扶養手当 | 26,000円 | 子ども2人分(1人あたり13,000円) ※2026年4月改正後の金額(前月と同額) |
| 地域手当 | 12,512円 | 4%地域(本給に連動)。本給が横ばいのため前月(12,512円)と同額 |
| 通勤手当 | 2,000円 | 自動車(前月と同額) |
| 時間外勤務手当 | 34,398円 | 8月分の残業代(翌月支給)。前月(48,684円=7月分)から減り、例月の水準に戻りました |
| 給与支給合計 | 361,920円 |
各手当のポイント
- 給料(本給) 287,010円:3級(主任クラス)。8月支給と同額で、育児時短の取得時間に変動がなかったため横ばいです
- 扶養手当 26,000円:扶養手当の詳細 は子1人あたり13,000円(2026年4月改正後)。子ども2人で26,000円
- 地域手当 12,512円:地域手当4%地域。本給×料率のため、本給が横ばいなら地域手当も横ばいです
- 時間外勤務手当 34,398円(8月分):公務員の時間外手当は翌月支給。9月支給分は8月の残業代です。前月は7月分(48,684円)と多めでしたが、今月は例月水準に。時間外勤務手当の計算方法は別記事を参照
- 臨時収入なし:8月にあった選挙手当29,600円(臨時)や児童手当40,000円は、今月はありません。児童手当は隔月(偶数月)支給なので、次は10月に8〜9月分がまとまって入ります
3. 今月の主役|「定時決定」で標準報酬月額はどう決まったか
9月は、社会保険料(共済掛金)のベースになる標準報酬月額が切り替わる月です。8月号で「共済掛金が動くかも」と予告したのはこのためでした。結論として、私の標準報酬月額は380,000円のまま据え置きとなりました。
定時決定とは?(1年に1度の”報酬の再判定”)
定時決定とは、毎年4〜6月の3か月に受けた報酬の平均から、その年の9月〜翌年8月に適用する標準報酬月額を決め直す手続きです(算定基礎届)。共済掛金(長期・短期・退職等)はすべてこの標準報酬月額に料率を掛けて計算されるため、ここが1等級動くだけで、毎月の手取りが1年間ぶん変わります。
なぜ今年は「据え置き」だったのか
標準報酬月額は「金額」ではなく「等級(区分)」で管理されています。380,000円の等級がカバーするのは、報酬月額で370,000円以上395,000円未満の範囲。私の4〜6月の平均報酬はこの範囲内に収まっていたため、等級が変わらず=標準報酬月額も380,000円で据え置きとなりました。定時決定は「1等級ぶんの段差」を超えて初めて動くので、多少の残業の増減では変わらないのです。
4. 控除の内訳|控除合計 83,471円
| 項目 | 金額 | 計算根拠 |
|---|---|---|
| 所得税 | 8,060円 | 源泉徴収。選挙手当と多めの残業がなくなり課税対象が減少したため、8月(11,490円)から下がり例月水準に戻りました |
| 住民税 | 16,000円 | 前年(2025年所得)ベースの定額。7月〜翌年5月は16,000円で、今月も同額 |
| 共済長期掛金 | 34,770円 | 標準報酬月額380,000円 × 9.15%(厚生年金相当)。定時決定後も据え置きのため前月と同額 |
| 共済退職等掛金 | 2,850円 | 標準報酬月額 × 0.75%(前月と同額) |
| 共済短期掛金 | 17,670円 | 標準報酬月額 × 4.65%(健康保険相当・前月と同額) |
| 共済福祉掛金 | 623円 | 標準報酬月額 × 0.164%(前月と同額) |
| 子ども・子育て支援金 | 437円 | 標準報酬月額 × 0.115%(前月と同額) |
| 職員互助会費・組合費 | 831円 | 任意加入(自治労組合費+職員互助会費。前月と同額) |
| 生命保険 | 2,230円 | 団体生命保険(前月と同額) |
| 控除額合計 | 83,471円 |
5. 給与の手取り 278,449円 の「3ステップ配分」
今月は児童手当のような別枠収入がないため、手取り278,449円がまるごと家計の対象です。この手取りを、こちらの記事で紹介している ①生活防衛資金 → ②NISA → ③iDeCo の3ステップに当てはめます。
| ステップ | 置き場 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ① 生活防衛資金 | 共済貯金 | 0円 | 生活費6か月分を確保済みのため追加入金は停止中 |
| ② 中長期の資産形成 | 新NISA(クレカ積立) | 100,000円 | SBIコンボでS&P500。つみたて投資枠の上限いっぱい |
| ③ 老後資金の上乗せ | iDeCo | 20,000円 | 公務員上限いっぱい。全額所得控除 |
| ④ 生活費・特別費 | 銀行の普通預金 | 158,449円 | 住居費・食費等の生活費に充当 |
| 手取り 計 | — | 278,449円 | 臨時収入がない例月は積立を先に確保 |
上の配分どおり、私は毎月の手取りからNISA(つみたて投資枠)とiDeCoを先取りで確保しています。使っているのは手数料が安く、つみたて銘柄も豊富なSBI証券。同じ「SBIコンボ」で始めたい方は、こちらからどうぞ。
※ 投資は元本割れの可能性があります。始め方の手順は SBI証券の口座開設ガイド、証券会社選びは SBI・楽天コンボ比較 で解説しています。
6. 9月のポイント|標準報酬月額を”下げにいく”裏技とは
今月の学びは、定時決定の結果しだいで、その後1年間の手取りが静かに変わるということ。今年は据え置きでしたが、実は標準報酬月額は意図的に”下げにいく”ことも狙えます。
7. 支給日・更新スケジュール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支給日 | 毎月21日(9月は9/18支給) |
| この記事の対象 | 2026年9月支給分 |
| 更新 | 毎月下旬に最新号を公開 |
8. 来月以降の連載予告
- 10月:児童手当(8月分+9月分)の振込確認。時間外手当の推移も
- 11月:年末調整の注意点を解説
- 12月:冬の期末・勤勉手当(冬のボーナス)を実額公開
- 専用記事(公開済み):標準報酬月額を年の途中で下げる方法(定時決定・随時改定を図解)
9. まとめ
- 手取り 278,449円(給与支給361,920円 − 控除83,471円)
- 選挙手当・児童手当などの臨時収入がなく例月ベースに。8月(手取り358,905円)より減少
- 注目の定時決定は据え置き(標準報酬月額380,000円のまま)=共済掛金は8月と同額
- 標準報酬月額は4〜6月に支給された報酬で決まる。年の途中で下げる方法は専用記事で図解
- 臨時収入がない月ほど、積立(NISA・iDeCo)を先に確保して家計の土台を崩さない
定時決定のように1年に1度しか動かない数字ほど、動いた/動かなかった理由を知っておくと家計の見通しが立てやすくなります。「据え置き」も立派な結果——その標準報酬月額を”自分で下げにいく”という一歩踏み込んだ話は、標準報酬月額を年の途中で下げる方法で図解しています。
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