【2026年8月】現役公務員のリアル給与明細|額面445,806円・手取り358,905円の内訳
給与担当として現役で勤務する筆者が、自分の給与明細を毎月公開する連載です。今回は2026年8月号。前回(7月号)との一番の違いは、例月にはない「選挙手当」という臨時収入が入ったこと。この臨時収入が控除にどう効くのか、給与担当ならではの視点で解説します。
【結論】2026年8月の給与の手取り
1. 筆者のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年代 | 30代後半 |
| 家族構成 | 子ども2人扶養 |
| 給料表上の位置 | 3級(主任クラス)(行政職給料表(一)) |
| 標準報酬月額 | 380,000円 |
| 地域手当 | 4%地域 |
| 勤務形態 | 育児時短制度を利用中(時短減額は翌月支給で反映) |
2. 給与支給の内訳|給与支給合計 445,806円(8/21支給)
| 項目 | 金額 | 解説 |
|---|---|---|
| 給料(本給) | 287,010円 | 3級(主任クラス)。7月支給(282,940円)より+4,070円。育児時短の取得時間の変動が翌月支給に反映 |
| 扶養手当 | 26,000円 | 子ども2人分(1人あたり13,000円) ※2026年4月改正後の金額(前月と同額) |
| 地域手当 | 12,512円 | 4%地域(本給に連動)。本給の増加にともない前月(12,348円)から+164円 |
| 通勤手当 | 2,000円 | 自動車(前月と同額) |
| 時間外勤務手当 | 48,684円 | 7月分の残業代(翌月支給)。前月(18,522円)から大きく増加 |
| 選挙手当 | 29,600円 | 今月だけの臨時収入。投票所・開票などの選挙事務に対する手当。課税対象は所得税のみで、共済掛金・住民税には影響しません |
| 児童手当 | 40,000円 | 6月分+7月分の2か月分(子ども2人)。給与とは別枠の家族給付で、隔月(偶数月)に支給 |
| 給与支給合計 | 445,806円 |
各手当のポイント
- 給料(本給) 287,010円:3級(主任クラス)。7月支給(282,940円)より+4,070円。育児時短の取得時間の変動が翌月支給に反映された結果です
- 扶養手当 26,000円:扶養手当の詳細 は子1人あたり13,000円(2026年4月改正後)。子ども2人で26,000円
- 地域手当 12,512円:地域手当4%地域。本給×料率のため、本給の増加にともない+164円
- 時間外勤務手当 48,684円(7月分):公務員の時間外手当は翌月支給。8月支給分は7月の残業代です。時間外勤務手当の計算方法は別記事を参照
- 選挙手当 29,600円(例月にはない臨時収入):投票所・開票などの選挙事務に対する手当です。ポイントは課税上の扱いで、所得税の課税対象にはなりますが、共済掛金(標準報酬ベース)・住民税(前年所得ベース)は変わりません。そのため手取りへの影響は「所得税の増加分」だけにとどまります
- 児童手当 40,000円:給与とは別枠の家族給付(子ども2人・6〜7月分)。隔月(偶数月)に支給され、勤務状況に関係なく定額です
3. 今月の特別|「選挙手当」と「児童手当」
選挙手当29,600円は、選挙の投票所・開票事務などに従事したことへの手当です。例月にはない臨時収入で、時間外勤務手当も今月は多め(48,684円)。
そしてもう一つ、児童手当40,000円(6月分+7月分)が8月にまとめて振り込まれています。児童手当は給与とは別の家族給付なので、我が家では子どものための資金として別枠で管理し、生活費や投資には混ぜません。
4. 控除の内訳|控除合計 86,901円
| 項目 | 金額 | 計算根拠 |
|---|---|---|
| 所得税 | 11,490円 | 源泉徴収。選挙手当(29,600円)と時間外の増加で課税対象が増え、7月(7,290円)から増加。選挙手当・時間外は所得税にだけ影響し、共済掛金・住民税は変わりません |
| 住民税 | 16,000円 | 前年(2025年所得)ベースの定額。7月〜翌年5月は16,000円で、今月も同額 |
| 共済長期掛金 | 34,770円 | 標準月額報酬380,000円 × 9.15%(厚生年金相当・前月と同額) |
| 共済退職等掛金 | 2,850円 | 標準月額報酬 × 0.75%(前月と同額) |
| 共済短期掛金 | 17,670円 | 標準月額報酬 × 4.65%(健康保険相当・前月と同額) |
| 共済福祉掛金 | 623円 | 標準月額報酬 × 0.164%(前月と同額) |
| 子ども・子育て支援金 | 437円 | 標準月額報酬 × 0.115%(前月と同額) |
| 職員互助会費・組合費 | 831円 | 任意加入(自治労組合費+職員互助会費。前月と同額) |
| 生命保険 | 2,230円 | 団体生命保険(前月と同額) |
| 控除額合計 | 86,901円 |
5. 給与の手取り 358,905円 の「3ステップ配分」
手取り358,905円のうち、児童手当40,000円は子どものための資金として別枠。残りの給与本体318,905円を、こちらの記事で紹介している ①生活防衛資金 → ②NISA → ③iDeCo の3ステップに当てはめます。
| ステップ | 置き場 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ① 生活防衛資金 | 共済貯金 | 0円 | 生活費6か月分を確保済みのため追加入金は停止中 |
| ② 中長期の資産形成 | 新NISA(クレカ積立) | 100,000円 | SBIコンボでS&P500。つみたて投資枠の上限いっぱい |
| ③ 老後資金の上乗せ | iDeCo | 20,000円 | 公務員上限いっぱい。全額所得控除 |
| ④ 生活費・特別費 | 銀行の普通預金 | 198,905円 | 住居費・食費等+今月は選挙手当ぶんを特別費/臨時貯蓄へ |
| 給与本体の手取り 計 | — | 318,905円 | (別枠:児童手当40,000円=子ども資金) |
選挙手当のような臨時収入が入っても、積立額(NISA10万・iDeCo2万)は変えません。増えた分は生活水準ではなく特別費や臨時貯蓄へ。使っているのは手数料が安く、つみたて銘柄も豊富なSBI証券。同じ「SBIコンボ」で始めたい方は、こちらからどうぞ。
※ 投資は元本割れの可能性があります。始め方の手順は SBI証券の口座開設ガイド、証券会社選びは SBI・楽天コンボ比較 で解説しています。
6. 2026年8月のポイント|臨時収入で増える控除は「所得税だけ」
今月の一番の学びは、選挙手当のような臨時収入が入っても、増える控除は所得税だけという点です。給与担当として、なぜそうなるのかを控除の3本柱で見てみましょう。
| 控除 | 今月の動き | 理由 |
|---|---|---|
| 所得税 | 増える | その月の課税支給額(社会保険料控除後)に対して源泉徴収。選挙手当も課税対象なので税額が上がる |
| 共済掛金(社会保険料) | 変わらない | 標準報酬月額(380,000円)×料率で計算。実際の月給が増えても、一時的な手当では標準報酬は変わらない(随時改定もされない) |
| 住民税 | 変わらない | 前年の所得に基づく定額(16,000円)を12分割。今月の収入は影響しない |
ただし課税所得には加わるので、年末調整や翌年の住民税にはしっかり反映されます。「完全に無税」ではなく「今月の天引きが軽い」だけ、という点は正確に押さえておきましょう。
つまり来月9月号では標準報酬月額が変わり、共済掛金=手取りが動く可能性があります。仕組みは 標準報酬月額の記事 でくわしく解説しています。
7. 支給日・更新スケジュール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 支給日 | 毎月21日(8月は8/21支給) |
| この記事の対象 | 2026年8月支給分 |
| 更新 | 毎月下旬に最新号を公開 |
8. 来月以降の連載予告
- 9月:定時決定で新しい標準報酬月額に切替(4〜6月平均ベース)。共済掛金が変動するタイミング
- 10月:児童手当(8月分+9月分)の振込確認
- 11月:年末調整の注意点を解説
- 12月:冬の期末・勤勉手当(冬のボーナス)を実額公開
9. まとめ
- 手取り 358,905円(給与支給445,806円 − 控除86,901円)
- 例月にない選挙手当29,600円(臨時)+児童手当40,000円で多めの月
- 臨時収入で増える控除は所得税だけ。共済掛金・住民税は動かない
- 手取りが増えても積立額(NISA・iDeCo)は固定。増えた分は特別費・臨時貯蓄へ
- 来月9月は標準報酬月額の切替月=共済掛金が動く見どころ
給料の増減に家計を一喜一憂させないために、臨時収入は「なかったもの」として扱い、土台の積立は動かさない。これが何千枚もの給与明細を見てきた給与担当としての結論です。次回9月号もお楽しみに。
関連記事
- 【2026年7月】現役公務員のリアル給与明細
- 公務員の社会保険料・共済掛金はこう決まる|標準報酬月額
- 公務員のSBIコンボ投資術(NISA・資産形成の始め方)
- 公務員の残業代(時間外勤務手当)計算ツール

